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超低用量ピルのヤーズの効果や副作用

2020年01月21日

20世紀中盤に医薬品として発売されるようになったピルは、錠剤に含まれている黄体ホルモンの種類によって世代分けされています。
現時点でもっとも新しいピルは第4世代に分類されるもので、ヤーズはこの世代の製品の中でも代表的な存在となっています。

ピルの効果は基本的には世代が変わってもほぼ一緒で、排卵、受精、着床と続くステップのどこかで作用して、望まぬ形で妊娠してしまうのを防ぎます。
具体的には、まず卵胞を成長させる働きのあるホルモンの分泌を抑制して排卵が起きにくくします。
防ぐことができなかった場合は子宮頚管で分泌される粘液の性質を変化させて精子の侵入を妨げるとともに、子宮内膜の厚みが増さないようにして着床が不可能な状態にさせます。

近年は、女性器に生じるがんの予防や月経困難症の改善などにも効果があることがわかっており、ヤーズにはこれらに加えて多毛症の改善効果も期待できます。
第4世代のピルであるヤーズは、エチニルエストラジオールという卵胞ホルモン剤と、ドロスピノレンという黄体ホルモン剤の合剤です。
第3世代までのピルでは卵胞ホルモン剤の量は30から40マイクログラム程度でしたが、ヤーズは20マイクログラムにまで抑えられています。
ヤーズ以外の第4世代の製品もおおむね卵胞ホルモン剤の量が抑えられているのが特徴で、それ故にこの世代の製品は超低用量ピルと呼ばれることがあります。

ヤーズは上記のような特徴を持っていることから、第3世代以前のピルより副作用が発現しにくく、安全に飲み続けられるようになっています。
服用するのがはじめてだと、飲み始めてからしばらくの間は頭痛や嘔吐、不正出血などが起こることがあります。
しかし時間が経てば身体が慣れてくるとともにこれらの症状は起きなくなるのであまり心配する必要はありません。

しかし、ヤーズを飲み続ける上では血栓症の副作用には十分に注意しなければなりません。
血栓症は他の世代のピルを服用していても起こり得る症状です。
しかしヤーズをはじめとする第4世代のピルはそれまでの世代のものとくらべて血栓症のリスクが大きいといわれており、厚生労働省も注意喚起しています。
もし、動悸や息切れがよく起きるようになったり、以前より顔色が悪くなったと感じるようなった場合、血栓症の前兆として起こっている可能性があるので、いったん服用を中止して医師に相談しましょう。

ヤーズは多毛症にも効果がある

ヤーズは月経困難症の軽減をしたい患者さんに処方されている超低用量ピルですが、多毛症の改善効果も期待できます。
女性が多毛症になっていると胸や背中などに発毛が見られる他に、体型が男性的になるといった特徴があらわれます。
これは体内の男性ホルモンが過剰に分泌されていることが原因とされています。

ヤーズには卵胞ホルモン剤のエチニルエストラジオールと、黄体ホルモン剤のドロスピノレンが含まれています。
服用するとホルモンの分泌が穏やかになり子宮内膜の増殖も抑えられるため月経困難症の改善効果が見込める薬です。
同時にこの薬は男性ホルモンの抑制作用も持っているので、男性ホルモンの過剰分泌が原因で起こっている多毛症の改善にも役立ちます。
もしも女性なのに胸毛が生えてくるとか、全身が毛深くて困っているということがあれば婦人科で相談してみるとヤーズの服用によって多毛症が改善できるかもしれません。

多毛症の改善を目的としてヤーズを飲みたい人は、副作用が起こることが心配でしょう。
しかしこの薬は黄体ホルモン剤にドロスピノレンを採用していることによって、他の黄体ホルモン剤を使ったピルよりもむくみの副作用が軽減されているという特徴があります。
超低用量ピルであるため吐き気の副作用も抑えられているという点が安心できます。

女性が多毛症の患者さんだと、薄着ができないなどの悩みが多くなります。
ヤーズを服用して多毛症を治そうとすれば、毎日忘れずに1錠を飲んでいくだけで良いので治療方法としては簡単です。
ヤーズが持つ血栓症のリスクについては、治療を始める前に医師とよく相談して自分の体質や生活習慣でこの薬を飲んでも大丈夫かを確認することでリスクの軽減が期待できます。
体調の変化に気をつけながらヤーズで多毛症の治療をしてみてはいかがでしょうか。

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